「Big4コンサルに興味はあるけれど、4社の違いがわからない」
「難易度や年収、採用倍率を数字で比較して志望先を決めたい」
この記事は、そんな悩みを持つ28卒の就活生に向けた内容だ。デロイト・PwC・EY・KPMGの4社を、難易度・年収・採用人数・倍率のデータで徹底比較する。
各社の違いを客観的な数値で整理した。自分に合う会社を見つけるための判断材料として活用してほしい。
なお、Big4コンサルの全体像や序列の考え方については、Big4コンサル難易度ランキングの全体像を解説した記事で詳しく紹介している。まだ読んでいない方は、先にそちらを確認するとよい。
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Big4コンサルとは?基本情報と4社の特徴

Big4コンサル4社の概要
Big4コンサルとは、世界4大会計事務所グループに属するコンサルティングファームの総称だ。具体的には以下の4社を指す。
- デロイト トーマツ コンサルティング(DTC):デロイト トーマツ グループに所属
- PwCコンサルティング:PwC Japanグループに所属
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC):EY Japanに所属
- KPMGコンサルティング:KPMGジャパンに所属
4社いずれも監査法人を母体に持つ総合系コンサルティングファームだ。戦略立案からIT導入、業務改革まで幅広い案件を手掛けている。
近年はアクセンチュアやマッキンゼー、BCGなどと並ぶ就活人気企業として知られる。新卒採用にも積極的で、毎年多くの就活生がエントリーしている。
グループ規模で見る4社のポジション
まず、各グループの日本法人の規模感を把握しておこう。以下は公開情報や各種報道をもとにした推定値だ。
| グループ名 | 日本のグループ売上(推定) | コンサル部門の従業員数(推定) |
|---|---|---|
| デロイト トーマツ | 約7,000億円以上 | 約5,500人 |
| PwC Japan | 約3,800億円以上 | 約4,500人 |
| EY Japan | 約3,500億円以上 | 約3,800人 |
| KPMGジャパン | 約1,800億円以上 | 約1,800人 |
売上規模ではデロイトが圧倒的にリードしている。従業員数も最多で、新卒の受け皿が最も広い。
PwCとEYはほぼ同規模で拮抗している。KPMGは最も規模が小さいが、近年は急速に成長中だ。
規模が大きいほど案件の幅が広く、配属先の選択肢も多い。一方で規模が小さい会社は、若手から裁量を持てるケースが多い。
Big4コンサル難易度ランキング|4社をデータで比較
難易度を左右する3つの基準
Big4コンサルの就職難易度は、主に以下の3つの基準で判断できる。
- 採用倍率の高さ:応募者数に対する内定者の割合
- 選考プロセスの厳しさ:ケース面接やGDの回数と質
- 採用大学の偏り:上位校からの採用比率の高さ
これら3つを総合的に見ると、4社の難易度の序列が浮かび上がる。ただし、年度や募集部門によって変動する点には注意が必要だ。
たとえばテクノロジー部門は、戦略部門よりも倍率が低い傾向がある。同じ会社でも部門選びで難易度は変わるのだ。
4社の難易度を一覧で比較
就活サイトの偏差値情報や選考難易度の評判をもとに、Big4コンサル4社の難易度を整理した。
| 難易度順位 | 企業名 | 就職偏差値(目安) | 難易度の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | デロイト トーマツ コンサルティング | 67〜69 | 知名度が高く応募者が集中する |
| 2位 | PwCコンサルティング | 66〜68 | ケース面接の質が高く選考が厳格 |
| 3位 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 64〜66 | 成長フェーズで採用を拡大中 |
| 4位 | KPMGコンサルティング | 63〜65 | 採用数は少ないが競合も少ない |
デロイトとPwCは、Big4の中でも特に難易度が高い。就活生からの知名度が高く、応募者が集中するためだ。
EYとKPMGは相対的に入りやすい傾向にある。ただし一般企業と比べれば非常に高い水準だ。「入りやすい」はあくまでBig4内での相対評価である。
マッキンゼーやBCGなどの戦略系ファームは、就職偏差値が70を超えるとされる。それと比較すれば、Big4は総合系のため門戸が広い。
難易度に差が出る理由
同じBig4でも、難易度に差が出る理由は大きく3つある。
第一に、知名度の違いだ。デロイトとPwCは就活生の間で圧倒的に有名だ。説明会の集客力が高く、応募者数も多くなる。
第二に、採用人数の違いだ。デロイトは500人以上を採用するが、KPMGは100〜200人程度にとどまる。採用枠の大小が倍率に影響する。
第三に、選考方式の違いだ。PwCはケース面接の評価基準が厳しいとされる。一方、KPMGはSPIを採用しており対策がしやすい面もある。
Big4コンサル年収ランキング|初任給から役職別まで
初任給・想定年収の比較表
Big4コンサルは非上場企業のため、公式な平均年収は開示されていない。ここでは口コミサイトや採用情報をもとにした推定値を紹介する。
| 企業名 | 初年度想定年収(推定) | 平均年収(推定) |
|---|---|---|
| デロイト トーマツ コンサルティング | 約580万円 | 約950万円 |
| PwCコンサルティング | 約560万円 | 約940万円 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 約560万円 | 約900万円 |
| KPMGコンサルティング | 約540万円 | 約880万円 |
初年度年収はデロイトが最も高い傾向にある。ただし4社の差は20〜40万円程度で、大きな開きではない。
いずれの会社も新卒1年目から500万円台後半が見込める。日系大手の平均初任給と比べると大幅に高い水準だ。
なお「初年度想定年収」には基本給に加え、賞与や残業代の見込みを含んでいる。配属部門や残業時間によって実際の金額は変動する。
役職別の年収モデル
Big4コンサルでは、昇進に伴って年収が大きく上がる。以下は4社に共通する一般的な年収モデルだ。
| 役職 | 年次の目安 | 年収レンジ(推定) |
|---|---|---|
| アナリスト | 1〜3年目 | 500〜700万円 |
| コンサルタント | 3〜5年目 | 700〜1,000万円 |
| マネージャー | 5〜8年目 | 1,000〜1,400万円 |
| シニアマネージャー | 8〜12年目 | 1,400〜1,800万円 |
| パートナー | 12年目以降 | 2,000万円以上 |
マネージャーに昇進すると、年収1,000万円を超えるのが一般的だ。最速で入社4〜5年目に到達するケースもある。
パートナーになると年収は2,000万円以上に達する。ただし、パートナーまで昇進できる人材はごく一部だ。
アクセンチュアの年収水準はBig4とほぼ同等とされる。一方、マッキンゼーやBCGなど戦略系ファームは、同じ役職でもBig4より高い傾向がある。
年収を左右するポイント
Big4コンサルの年収には、会社選び以外にも影響する要素がある。特に重要なのは以下の3点だ。
- 配属部門:戦略部門はIT部門より年収レンジが高い傾向がある
- 昇進スピード:評価が高いほど早く昇進し、年収の伸びも大きい
- 残業時間:プロジェクトの繁忙度によって残業代が変動する
同じ会社・同じ年次でも、年収に100万円以上の差が出ることは珍しくない。入社後のパフォーマンスが年収を大きく左右する世界だ。
Big4コンサル採用人数・倍率ランキング

新卒採用人数の比較
Big4コンサル各社の新卒採用人数を、公開情報と就活口コミサイトの情報から推定した。
| 企業名 | 新卒採用人数(推定) | 採用の傾向 |
|---|---|---|
| デロイト トーマツ コンサルティング | 約500〜600人 | Big4最大の採用規模を維持 |
| PwCコンサルティング | 約300〜400人 | 安定した採用数で推移 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 約250〜350人 | 組織拡大に伴い増加傾向 |
| KPMGコンサルティング | 約100〜200人 | 少数精鋭だが年々拡大中 |
デロイトは毎年500人以上を採用しており、Big4の中で最もチャンスが広い。「まずBig4に入りたい」という就活生にとって狙い目だ。
KPMGは採用人数が最も少ない。ただし応募者数も他3社より少ないため、倍率は極端に高いわけではない。
4社合計では年間1,200〜1,500人以上の新卒を採用している計算になる。コンサル業界全体として新卒採用の門戸は広がっている。
推定倍率の比較と注意点
正確な応募者数は非公開だが、各種データから推定した倍率は以下のとおりだ。
| 企業名 | 推定応募者数 | 推定採用倍率 |
|---|---|---|
| デロイト トーマツ コンサルティング | 約15,000〜20,000人 | 約30〜40倍 |
| PwCコンサルティング | 約10,000〜15,000人 | 約30〜40倍 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 約8,000〜12,000人 | 約25〜35倍 |
| KPMGコンサルティング | 約4,000〜6,000人 | 約25〜35倍 |
倍率だけを見ると、4社に大きな差はない。いずれも約25〜40倍の厳しい競争だ。
ただし、いくつかの注意点がある。まず、倍率は年度や部門で変動する。テクノロジー系の部門は比較的倍率が低い傾向にある。
また、Big4を複数社併願する就活生は非常に多い。応募者が重複しているため、実質的な競争相手の数は見かけより少ない。
さらに、記念受験層も一定数いる。十分な対策をすれば、見かけの倍率ほど突破は困難ではない。
Big4各社の採用大学・選考フローの違い
採用大学の傾向
Big4コンサルの採用大学には、一定の傾向がある。各社に共通する主な採用実績校は以下のとおりだ。
- 東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学
- 早稲田大学・慶應義塾大学
- 大阪大学・東北大学・名古屋大学・九州大学
- 海外大学(ボストン大学、UCLAなど)
上位校からの採用比率が高いのは事実だ。特にデロイトとPwCは、東大・京大・早慶の割合が高いとされる。
一方、EYとKPMGはMARCHや地方国立大からの採用実績も比較的多い。大学名だけで諦める必要はない。
重要なのは、学歴よりも選考でのパフォーマンスだ。ケース面接やGDでの論理的思考力が合否を左右する。
選考フローの違い
Big4コンサルの選考フローは4社で似ている部分が多い。ただし、細かな違いがある。
| 企業名 | Webテスト | GDの有無 | 面接回数 |
|---|---|---|---|
| デロイト | TG-WEB | あり | 3〜4回 |
| PwC | TG-WEB | あり | 3回 |
| EY | 玉手箱 | 年度による | 2〜3回 |
| KPMG | SPI | あり | 2〜3回 |
デロイトは面接回数が最も多く、選考期間も長い傾向にある。じっくりと人物を見極める方針だ。
KPMGはSPIを採用しており、Webテストの対策がしやすい。ケース面接の難易度も他3社に比べてやや標準的とされる。
EYはGDを実施しない年度もある。選考フローは毎年見直されるため、最新情報を必ず確認してほしい。
なお、ES・ケース面接の具体的な対策方法は、Big4コンサルの選考対策を徹底解説した記事で詳しく紹介している。
Big4コンサル志望者がやりがちな失敗と対策
よくある失敗パターン3選
Big4コンサルの選考で落ちる人には、共通の失敗パターンがある。ここでは代表的な3つを紹介する。
失敗1:4社の違いを理解していない
「Big4ならどこでもいい」という姿勢は面接官に見抜かれる。志望動機が浅くなり、評価が下がる原因になる。各社の強みや社風の違いを必ず把握しておこう。
失敗2:ケース面接の対策不足
ケース面接はBig4コンサルの選考で最大の関門だ。独学だけでは論理の穴に気づけないことが多い。第三者からのフィードバックが不可欠だ。
失敗3:併願先の幅が狭い
Big4だけに絞ると全落ちのリスクが高まる。コンサル業界は1社ごとの通過率が低いため、幅広い併願が必須だ。
失敗を防ぐための具体策
上記の失敗を避けるために、以下の対策を実践してほしい。
- OB・OG訪問を各社最低1回ずつ行う:社風の違いを肌で感じ、志望動機に説得力を持たせる
- ケース面接の練習を20回以上行う:友人や先輩と模擬面接を繰り返し、論理的思考力を鍛える
- 併願先を3パターンで設計する:Big4に加え、アクセンチュアなどの総合系、アビームコンサルティングなどの国内系ファームも検討する
- 逆求人サービスに登録する:OfferBoxやdodaキャンパスを活用すれば、コンサル企業からスカウトが届くこともある
特にケース面接の対策は早めに始めるべきだ。大学3年の夏までに基礎力を固めておくと、秋以降の本選考で余裕が生まれる。
また、ベイン・アンド・カンパニーやローランド・ベルガーなど、戦略系ファームの併願も視野に入れよう。Big4とは異なる強みを持つファームを知ることで、キャリアの選択肢が広がる。
タイプ別に見るBig4コンサルの選び方
4社それぞれに向いている人の特徴
Big4コンサルは4社とも総合系ファームだが、社風や強みに違いがある。自分のタイプに合う会社を選ぶことが、入社後の満足度を左右する。
| 企業名 | 向いている人の特徴 | 代表的な強み |
|---|---|---|
| デロイト | 大規模案件に携わりたい人 | 国内最大規模・案件の幅広さ |
| PwC | グローバル案件に興味がある人 | 海外拠点との連携力 |
| EY | 成長環境で裁量を持ちたい人 | 組織拡大中で若手の活躍機会が多い |
| KPMG | 少人数で密な育成を受けたい人 | 一人あたりの研修投資が手厚い |
デロイトは規模の大きさが最大の魅力だ。官公庁案件や大手企業の変革プロジェクトに関わるチャンスが多い。
PwCはグローバルネットワークの強さが際立つ。海外駐在やクロスボーダー案件を志望する人に向いている。
EYは近年の成長スピードが速い。ポストが増えているため、若手でも責任ある役割を任されやすい環境だ。
KPMGは最も少人数のため、丁寧な育成が受けられる。「手厚いサポートのもとで成長したい」という人には合っている。
迷ったときの判断基準
4社のどこに応募するか迷ったときは、以下の3つの軸で優先順位をつけるとよい。
- 年収を最重視する場合:デロイトまたはPwCを第一志望にする
- 内定可能性を高めたい場合:4社すべてにエントリーし、EY・KPMGも本命級で準備する
- 成長環境を重視する場合:EYまたはKPMGを軸に据え、若手の裁量や育成体制を確認する
どの会社にも強みと弱みがある。OB・OG訪問や説明会で生の声を聞き、最終判断をすることをおすすめする。
このシリーズの記事
Big4コンサルの難易度ランキングについて、全3回のシリーズで解説している。
- 第1回:Big4コンサル難易度ランキングの全体像・4社の違い・序列の基準を解説
- 第2回:Big4コンサル新卒に内定するための選考対策・ES・ケース面接の突破法
- 第3回:Big4コンサルの難易度・年収・採用人数・倍率をデータで徹底比較(この記事)
就職活動成功までのロードマップ

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まとめ|Big4コンサルの比較データを活かして志望先を決めよう
この記事では、Big4コンサル4社の難易度・年収・採用人数・倍率をデータで徹底比較した。最後にポイントを整理する。
- 難易度はデロイト・PwCが最も高く、EY・KPMGが相対的に入りやすい
- 年収は4社とも新卒1年目で500万円台後半、マネージャーで1,000万円超が目安
- 採用人数はデロイトが最多で約500〜600人、KPMGが最少で約100〜200人
- 推定倍率はいずれも25〜40倍と高水準だが、十分な対策で突破可能
- 4社の社風や強みは異なるため、自分のタイプに合う会社を選ぶことが重要
Big4コンサルの選考は確かに難易度が高い。しかしデータを正しく把握し、戦略的に対策すれば、内定は十分に射程圏内だ。
まずは4社の違いを理解し、自分に合った志望先を絞り込むところから始めてほしい。この記事の比較データが、あなたの志望先選びの一助となれば幸いだ。
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